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第四回SPRING起業セミナー開催!Vol.2

更新日:2019年2月18日更新

昨年の11月30日(木曜日)に、第4回目となるSPRING起業セミナーを開催しました。
今回の記事でも、2回にわたり、1時間30分にわたる濃密なお話の一部をご紹介いたします。(後編)

今回は、セミナーの後半部分、竹内宏之様が峩々温泉を経営するにあたっての経営哲学や、地域で事業を行うことに対する考えや、後継者育成等について触れていきます。
第一回はこちらです!ぜひ最後までご覧ください!

経営の目的は永続

竹内さんは、起業家にとって大切なことは、経営の目的を定めているかどうかだと考えています。
峩々温泉の経営の目的は、ずばり「永続」。
些細だと思われるような判断であっても次の代まで続くかどうかを基準に、すべて決めているそうです。

そして、峩々温泉を永続させるために必要なことは、1つは地域とのつながり、そして2つめは後継者の育成だと考えています。

(1)地域とのつながり

先代は地元とのつながりがあまりなく、情報発信も東京発であることが多かったようです。
そんな中、6代目の竹内さんは先代の地元との付き合い方を踏襲するのではなく、本当の意味での川崎町民になるべく、事業を地元に根差したライフワークにしたいと考えています。

セミナーの様子

こうして、川崎町猟友会に入会し、町内で害獣被害に苦しむ農家の方々の声を聞いたり、害獣駆除の実情を知るようになったりしたことでこのように考えるようになったそうです。
現在、駆除された動物たちはただ捨てられてしまうことがほとんどですが、竹内さんはソーセージレストランであるベルツのノウハウを活かし、駆除した動物を食肉に加工しようと計画しています。
駆除した害獣と害獣から守られた農作物をレストランで一緒に売ることで猟師の仕事に対しても正しく理解してもらいたい、猟師兼ソーセージメーカーという肩書きを引っ提げてもう一度ドイツに行きたい、と今後の展望について熱く語りました。

(2)後継者育成

竹内さんと同様に、竹内様のお子さんにも峩々温泉の後継者に、と考えているそうです。しかしながら子どもにとっては、それが面白そうな仕事かどうか、そこに自分の役割があるかどうかが大事。
子どもの前で儲かった、儲かってない、得した、損したという話をすると引き継ぎが上手くいかなくなると言います。
竹内さんは子育てにおいても、コンサル時代に培った小さな成功体験の積み重ねを大切にしています。
どんな経験を積ませるとしても、子どもにたくさんチャレンジさせて、そのダメなところばかりを指摘するのではなく、ポジティブに正しく評価することで、子どもに成功のクセ付けをさせるべきだと説きます。

峩々温泉の様子

峩々温泉の様子

竹内さんのお話を振り返ると、峩々温泉を永続させるために「守るべきものを守りつつ、変革を続ける姿勢」を大切にしているよう感じられます。
その姿勢の源にあるのは、幼少期の頃から見ていた親の仕事姿や先代からの教えに加えて、中学~20代前半を川崎町外で過ごしたり、ドイツへ渡ったりする中で視野が広がったことが挙げられるのではないでしょうか。
すべて今までのやり方で物事を進めるだけではなく、前例のないことにチャレンジすることでしか得られないものもあります。

みなさんも竹内さんのように、新しいことにチャレンジしてみませんか?

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