川崎町の『匠』訪問 山葡萄細工 丹野さん
この町には世界に誇る「職人」が数多くおられます。
今回はその中の一人、山葡萄蔓編み職人の丹野さんを訪問しました。
レッツゴー!!
まず玄関を入って私たちを出迎えてくれたのは、大きな葡萄蔓で編まれた玄関マットでした。
葡萄蔓細工といえば、バックやアクセサリーなど小さなものしか
頭になかったので、本当にびっくり!!
玄関からなかなか中へ進むことができません。(笑)
どうぞご覧あれ! こちらが丹野さんの作品です。
美しいですね(*'▽')
艶、細工、造型、見惚れてしまいます。
初めて作品を目にした時、全員が声にならない溜息がもれてしまいました。
丹野さんに山葡萄蔓の細工を始めてから今に至るまでのお話をお伺いしました。
葡萄蔓の細工を始める前は、建設業をされていたという丹野さん。
建設業のあらゆる資格をお持ちで、県外の現場に何か月も住み込んで大きなダムや
橋などを作るお仕事をされていたそうです。
この道に入ったきっかけは、奥様が買ってきた山ぶどう手提げカゴを見たとき
「これなら作れそうだな」と思ったことと丹野さん。今から10年ほどまえから
葡萄蔓細工をはじめたそう、しかし現実は簡単ではなく、初めのうちは上手くいかず
何度も他の作家さんの作品を買って研究。もともと職人の気質に火がついて、
寝る間も惜しんで作られた日々があり、材料を取りに行くのもご夫婦でいかれるそうで、
蜂に追われながら道なき山道を命懸けで取ってきた蔓を使って試行錯誤を繰り返し腕を磨き、
現在のような美しい作品を作れるようになったとのことでした。
今では誰もマネ出来ないほどの実力。
葡萄蔓細工は蔓をとって細工できるようにまでするのが9割、編むのは1割とおっしゃっていて、
いかに下準備が大切かを教えていただきました。
たくさんの時間と手をかけた蔓は、小さなものであっても決して無駄にせず、
小さな作品に生かすなど丹野さんの蔓への愛情を感じるお話も伺いました。
作業場も見せていただきながら編み方も教わりました。
こんなに細かくできるなんて!
藁をなうのは見たことがあったけど、葡萄蔓をなっているのは初めてみました。
こうしてこうするんだぞ~
師匠こんな感じでしょうか?
ぜんぜん違う!やり直し!
優しく親切に教えて頂き作業の難しさも伝わりました。
ぶどうの皮って本当に硬いんです。
さては、、毎日この硬い皮と格闘しているのだからきっと熊のような職人の手をしているな。。
丹野さん職人の手見せてください!
あんれま!!赤ちゃんの様なツルツルおてて!!!
硬い皮をなうと指紋が無くなるそうです。
この柔らかな手で編まれたカゴはとても繊細で美しいものでした。
丹野さんご夫婦と素敵な作品たち。奥様は着物の布などをパッチワークして
ご主人のカゴと合わせた作品を作られていて夫婦の共同作業の作品も多くありました。
丹野さんが作った籠は5代受け継いでいけるほど大丈夫なつくり。
使っていて少し壊れてもお直ししていただけます。
母から娘へ、娘からそのまた娘へ、そんな使い方も良いですね。
丹野さんご協力ありがとうございました。
もっと作品がみたい方はこちらからどうぞ
https://instagram.com/handworkjun?igshid=4oaxivhqqphu<外部リンク>